兄弟喧嘩の親の対応は?止めるか見守るかの目安と仲裁のしかた

おもちゃの車を引っぱり合う兄弟と母親

兄弟喧嘩、親は
止める?見守る?

公開日 書いた人:ヒロ

まゆママ
毎日ケンカのたびに間に入って、つい怒鳴っちゃう…。見守った方がいいの?

どうも、ヒロです。

兄弟ケンカのたびに間に入っていると、つい怒鳴って止めてしまうこともあるかもしれません。

でも、兄弟ケンカは口だけのうちは見守り、叩く・物を壊すときはすぐに止めるのが基本なんです。

子どもはケンカをくり返しながら、自分の思いを安全に伝える方法を少しずつ身に付けていくんですね。

この記事では、止めるか見守るかの線と、ケンカを止めたあとの話の聞き方を紹介します。

取り合いを減らすルールや、毎日のケンカで疲れたときの考え方も書いているので、読んでみてくださいね。

兄弟ケンカ、親の対応は?止める?見守る?

キッチンから兄弟ゲンカを見守る母親

毎日のケンカに毎回入っていると、親も疲れてしまいますよね。

子どもにとって兄弟は、友だちより遠慮なく思いを言える相手なんです。

なので、口だけのケンカのうちは見守り、危ないときだけ止めると決めておくと、親も気が楽になりますよ。

【1】口だけのケンカのうちは、すぐに口を出さずに見守る

ケンカが始まっても、すぐに口を出さずに、子どもたちがどう解決するかを見守ってみてくださいね。

からかい合いなど、口だけのケンカのうちは見守っていいんです。

ただ、軽く押すなど、少しでも手が出たら止める側です。

見守ってもらえると、子どもも自分たちで解決できたという自信が持てますよ。

ここがポイント
口だけのケンカのうちは、すぐに口を出さずに見守りましょう。

【2】叩く・物を壊す・一方的なときは、すぐに止める

親がすぐに止める3つのとき

叩く・蹴るなど相手を傷つけるときと、物を壊すときは、すぐに間に入りましょう。

片方だけがやられ続けているときや、2人では終われないほど長く続くときも、すぐに間に入りましょう。

すぐに止めてもらえると、子どもも「叩くのはだめなんだ」と分かっていきます。

ここがポイント
この3つのときは、迷わずすぐに止めましょう。

【3】見守るのは、放っておくのとは違う

見守るのと放っておくのの違い

子どもは、困ったときに親が来てくれると思えると、安心して自分たちで話し合えるものです。

見守るのは何もしないことではなく、危なくないかを気にかけながら待つことなんですね。

家事をしながらでも、ケンカの声が聞こえる所にいれば大丈夫ですよ。

ここがポイント
見守るときは、ケンカの声が聞こえる所にいましょう。

では、叩き合いが始まったときは、どう止めればいいのでしょうか。

叩く・蹴るときは、どう止める?

兄弟の間に入って止める父親

「お口で言おうね」と何度言っても、また手が出てしまうこともありますよね。

子どもが叩いてしまうのは、気持ちを言葉でうまく言えないからなんです。

なので、まず体を止めてから、言葉での言い方を教えると、少しずつ手が出なくなっていきますよ。

【1】まず2人の間に入って、体を止める

叩き合いが始まったら、まず2人の間に入って、体を離してくださいね。

大きな声で叱るより、近づいて落ち着いた声で止める方が、子どもに伝わりやすいんです。

怒鳴りそうになったら、間に入ってから、まず自分が1回深呼吸しましょう。

ここがポイント
叩き合いが始まったら、まず2人の間に入って体を止めましょう。

【2】「叩くのをやめて、言葉で言おうね」と短く伝える

止めたあとに教える言葉

止めたあとは、「叩くのをやめて、言葉で言おうね」と短く伝えましょう。

取り合いなら「返してって言おうね」、ちょっかいなら「やめてって言おうね」と、使う言葉を1つだけ教えてあげてくださいね。

言えたときに「言葉で言えたね」と褒めると、次も言葉で言えるようになっていきますよ。

ここがポイント
止めたら、「叩くのをやめて、言葉で言おうね」と短く伝えましょう。

ケンカを止めたあとは、どう話を聞けばいいのでしょうか。

止めたあと、どう仲裁する?

兄弟に順番に聞く母親

2人とも「先にやった!」と言い張って、どっちが悪いのか分からなくなることもありますよね。

子どもは、片方だけ怒られると、自分の気持ちを分かってもらえなかったと感じるものです。

なので、どっちが悪いかを決めるより、2人の気持ちを言葉にしてあげると、子どもも落ち着きやすくなりますよ。

【1】2人の気持ちを、言葉にして伝える

2人の気持ちを言葉にする声かけ

取られた子には「取られて嫌だったんだね」、取った子には「先に使いたかったんだね」と伝えましょう。

上の子だけを叱らずに、両方の思いを言葉にするのが大切です。

気持ちを受け止めてもらえると、子どもは落ち着いて、大切にされていると感じられます。

ケンカを見ていなかったときの聞き方は、見ていない兄弟ケンカの対応にまとめています。

ここがポイント
仲裁では、どっちが悪いかより、2人の気持ちを言葉にしましょう。

【2】落ち着いてから「どうすればいいかな?」と聞く

泣いたり怒ったりしているときは、まず落ち着くのを待ってから話をしましょう。

落ち着いたら、「じゃあ、どうすればいいかな?」と聞いて、子ども自身に考えさせるのがおすすめです。

3歳くらいの子には、「順番こにする?」と親が例を出してあげると、選びやすくなりますよ。

ここがポイント
落ち着いてから、「どうすればいいかな?」と子どもに考えさせましょう。

ただ、毎日の取り合いは、ケンカになる前に減らしたいですよね。

おもちゃの取り合い・ちょっかいを減らすには?

積み木で仲良く遊ぶ兄弟と母親

おもちゃを貸す・貸さないで、1日に何回もケンカになることもありますよね。

子どもは、兄弟に負けたくない気持ちから、取り合いになることもあるんですね。

なので、取り合いになる前に、順番の決め方などのルールを決めておくと、ケンカが少しずつ減っていきますよ。

【1】ルールは2つまで、「〜する」の形で決めておく

兄弟ケンカのルールの例

ルールは、「困ったらママを呼ぶ」と残りの2つから1つの、2つまでに絞るのがおすすめです。

「順番を邪魔しない」より、「順番はジャンケンで決める」のように、何をするかを伝える形にしましょう。

ルールはケンカの前の落ち着いているときに、子どもたちに伝えておくのが大切です。

ここがポイント
ルールは「困ったらママを呼ぶ」ともう1つ、「〜する」の形で決めましょう。

【2】「困ったら、ママを呼ぶ」は必ずルールにする

母親を呼びに来た弟

「言葉で言ってもだめなときは、ママを呼ぶ」もルールに入れておくと、手が出る前に助けを求められます。

泣いて呼びに来たときは、叩かずに呼びに来られたことを褒めてあげてくださいね。

そのうえで、相手に「返して」と言いに行くのを、一緒に手伝ってあげましょう。

ここがポイント
「困ったらママを呼ぶ」をルールにして、呼べたら褒めましょう。

【3】仲良く遊べているときに、すかさず褒める

優しくできたときや、仲良く遊んでいるときは、すかさず褒めてあげましょう。

「貸してあげたんだね、優しいね」と、良いところに目を向けると、その行動が増えていきます。

すぐに褒められなかった日も、寝る前などの落ち着いた時に褒めれば大丈夫ですよ。

ここがポイント
仲良くできたときは、すかさず褒めましょう。

【4】ケンカが起きそうなときは、先に別のことに誘う

兄弟に絵本を読む母親

子どもが疲れて眠そうなときなど、ケンカが起きそうなときは、先に別のことに誘ってみてくださいね。

ケンカになる前に気持ちをほかに向けると、親が怒ることも減って、ストレスも減ります。

例えば、眠そうな夕方は、好きな絵本を一緒に読むなど、静かな遊びに誘うのもおすすめです。

ここがポイント
ケンカが起きそうなときは、先に別のことに誘いましょう。

最後に、毎日のケンカで疲れてしまったときの考え方です。

毎日のケンカで、親が疲れたときは?

キッチンで一息つく母親

朝から晩までケンカが続くと、つい怒鳴ってしまうこともあるかもしれません。

子どもたちも、親がずっと見ていなくても、本当は自分たちで仲直りしたいと思っているものです。

なので、親が疲れたら、まずは休んでいいと考えると、気が楽になりますよ。

【1】危なくなければ、その場を離れてもいい

危なくないケンカなら、声が聞こえる別の部屋に離れてもいいんです。

「ずっと見ていなきゃ」と、親が頑張りすぎなくて大丈夫ですよ。

別の部屋で深呼吸したり、ゆっくり5秒数えたりするだけでも、気持ちが落ち着いてきます。

ここがポイント
危なくなければ、その場を離れて、親が落ち着く時間を作りましょう。

【2】怒鳴ってしまっても、自分を責めなくて大丈夫

怒鳴ってしまった日も、自分を責めなくて大丈夫です。

まずは、「イライラしていたな」と、自分の気持ちに気づくことが大切です。

そのうえで、後で子どもに「さっきは怒鳴ってごめんね」と伝えてみてくださいね。

そう伝えてもらえると、子どもも大切にされていると感じて、安心できますよ。

イライラの静め方や相談先は、約束を守らない子にイライラしたときの静め方にもまとめています。

ここがポイント
怒鳴ってしまっても自分を責めず、後で「ごめんね」と伝えましょう。

まとめ

最初の一歩

まずは今日のケンカで、口だけのうちは少しだけ見守ってみてくださいね。

続けるとこうなる

止める線が決まっていると、親も毎回あわてずに済み、子どもたちも少しずつ言葉で解決できるようになっていきますよ。

この記事のおさらい

  • 兄弟ケンカは、口だけのケンカのうちは見守るのが基本
  • 叩く・物を壊す・一方的や長く続くときは、すぐに止める
  • 見守るときは、ケンカの声が聞こえる所にいる
  • 叩いたら、まず間に入って体を止め、「叩くのをやめて、言葉で言おうね」と伝える
  • 仲裁は、どっちが悪いかより、2人の気持ちを言葉にする
  • 落ち着いてから「どうすればいいかな?」と子どもに考えさせる
  • ルールは「困ったらママを呼ぶ」ともう1つの、2つまで
  • 仲良くできたら、すかさず褒める
  • ケンカが起きそうなときは、先に別のことに誘う
  • 疲れたら、声が聞こえる別の部屋に離れてもいい
  • 怒鳴ってしまっても自分を責めず、後で「ごめんね」と伝える

情報元

  1. 横浜市港北区「きょうだい児へのかかわり② ~きょうだいゲンカ~」
  2. 串間市「広報くしま」2022年4月号 子育てINFO
  3. こども家庭庁「保育所保育指針解説」
  4. 鳥取大学医学部 エコチル調査鳥取ユニットセンター「子どものけんかと心の発達」
  5. 朝倉市「前向き子育て定期便 No.31 叩かないでイヤな気持ちを言葉で伝える」
  6. こども家庭庁「体罰等によらない子育てのために」
  7. 朝倉市「前向き子育て定期便 No.24『お兄ちゃん力・お姉ちゃん力』を伸ばす」
  8. 埼玉大学教育学部附属こどもの育ち応援センター「子育てQ&A」Q5