お遊戯会で立ってるだけの子は珍しくない|本番だけ固まる理由と年齢の目安

お遊戯会の舞台で、踊る子どもたちの中、1人だけ立ったまま客席を見る男の子

お遊戯会で立ってるだけ
年少って、こんなもの?

更新日 公開日 書いた人:ヒロ

まゆママ
お遊戯会、うちの子だけ棒立ちだった…。年少って、こんなものなの?

どうも、ヒロです。

家ではノリノリで踊っていたのに、本番で1人だけ動かないと、ショックですよね。

とはいえ、年少のお遊戯会で固まってしまう子は珍しくなく、帰ってから「舞台に立てたね」と伝えれば、次の発表会につながっていくんです。

子どもは客席いっぱいの大人を前にすると、恥ずかしくて体が動かなくなるんですね。そんな中で舞台に立てたことをママに認めてもらえると、子どもはほっとできるんです。

この記事では、年齢ごとの目安と本番だけ固まる理由、発達の相談先とお遊戯会のあとの声かけを紹介します。

うちの子が今のままで大丈夫なのか、今日どんな言葉をかければいいのかが分かるので、参考にしてみてくださいね。

お遊戯会で立ってるだけなのは、よくあること?

お遊戯会の年齢ごとの目安(2歳児クラス・年少・年中と年長)

お遊戯会で立ってるだけの子は、2歳児クラスや年少では珍しくありません。

子どもは、大勢に見られるのが恥ずかしいだけのことも多いんです。なので、今の姿だけで心配しすぎず、その場にいられたことを認めてあげてくださいね。

【1】2歳児クラス:その場にいられたら十分

2歳ごろは、自分の気持ちが強くなる一方で、気持ちが揺れ動いて不安定になりやすい時期です。

先生に抱っこされたり、舞台から降りてきたりする子も、この年齢ではよく見かけます。

2歳のころは恥ずかしがって舞台に上がれなかった子が、年長では堂々と踊れるようになることもあるんですね。

ここがポイント
2歳児クラスのお遊戯会は、舞台にいられたら十分です。踊れたかどうかより、その場にいられたことを認めてあげましょう。

【2】年少(3〜4歳):立ってるだけの子も多い

まゆママ
周りの子はみんな踊れていたのに、うちの子だけ…。
フク
そう見えると、胸がぎゅっとなりますよね。でも、舞台の上で固まっている年少さんは、実は1人や2人ではないんです。

年少のお遊戯会では、クラスの半分くらいの子が泣いたり立ったままだったりすることもあるんですね。

3歳は、育ちの個人差がとても大きい時期です。

同じ年少でも、4月生まれと3月生まれでは、育ちが1年近く違うこともありますよね。

ここがポイント
年少は、立ってるだけの子も多い年齢です。周りの子と比べすぎず、舞台にいられたことを一歩前進と考えてみましょう。

【3】年中・年長(4〜6歳):少しずつ参加できる子が増える

まゆママ
来年も、このままだったらどうしよう…。
フク
心配になりますよね。でも、年少で棒立ちだった子が、次の年には別人のように踊れた話はたくさんあるんです。

3歳を過ぎると、子どもの中には友だちと一緒に何かをする楽しさが、少しずつ育っていきます。

例えば、年少では何もできなかった子が、年中・年長と上がるにつれてできるようになることはよくあるんです。

みんなと一緒に動く力は、年中・年長と経験を重ねる中で、ゆっくり育っていくものなんですね。

ここがポイント
年中・年長と上がるにつれて、参加できる子は少しずつ増えます。今の1回だけで、これからを決めつけないようにしましょう。

では、家や練習ではできていたのに、どうして本番だけ固まってしまうんでしょうか。

練習ではできるのに、本番だけ棒立ちになるのはなぜ?

本番だけ棒立ちになるのは、たくさんの大人に見られて、恥ずかしさや緊張で体が動かなくなるからなんです。

踊りを忘れたり、やる気がなかったりするわけではないので、「よく舞台に立ったね」と受け止めてあげてくださいね。

【1】たくさんの大人に見られて恥ずかしい

舞台の上の男の子から見た、スマホやカメラを向ける大人でいっぱいの客席

子どもは、周りの人に自分がどう見られているかを、大人が思う以上に敏感に感じ取っています。

知らないお父さんがいて怖かった、たくさんの大人に見られて怖かったと、後で話してくれる子もいるんですね。

いつもの練習は先生とお友だちだけなので、客席いっぱいの大人は、子どもにとって別の世界なんです。

ここがポイント
本番だけ固まるのは、たくさんの大人に見られて恥ずかしいからです。踊れないのではなく、見られる場に慣れていないと受け止めましょう。

【2】いつもと違う舞台で緊張して固まる

お遊戯会の日は、舞台の上・明るい照明・大きな音楽と、いつもの部屋とは何もかもが違います。

子どもは、緊張すると思っていることをうまく表に出せなくなることがあるんです。

体が固まっているときの子どもは、その場に立っているだけで、もう精いっぱいなんですね。

ここがポイント
本番の舞台は、いつもの部屋とは違って緊張します。立っていられただけでも、子どもなりに頑張っていると考えてみましょう。

【3】客席のママやパパを探してしまう

お遊戯会の舞台で、客席の母親を見つけて泣きそうな顔で手を伸ばす女の子

舞台の上で踊らずに、客席のママやパパの方をじっと見ている子もいます。

子どもは、新しい場では不安や緊張を抱えているものなんです。

だから、客席のママやパパを見つけると、ほっとして気持ちがそちらに向いてしまうんですね。

見つけたとたんに泣き出したり、手を振ったりする子もいます。

ここがポイント
客席の親ばかり見ているのは、ママやパパがいると安心できるからです。次の発表会では、目が合ったらにっこり笑い返してあげましょう。

それでも周りの子がみんなできていると、発達が心配になりますよね。

うちの子だけ?発達が心配なとき

お遊戯会の1回だけで、発達の問題かどうかは決まりません。子どもの中には、初めての場を「こわい」と感じやすい慎重な性格の子も多いんです。

心配なときは、まず園の先生に普段の様子を聞いてみてくださいね。家では見えない姿が分かって、必要なら次にどこへ相談すればいいかも見えてきます。

【1】慎重な子は、生まれ持った性格の面が大きい

初めての児童館で、母親の足のうしろに隠れて、遊ぶ子どもたちをのぞく女の子
まゆママ
私の関わり方が悪かったのかな…。
フク
そう思ってしまいますよね。でも、初めての場で固まりやすいのは、その子が生まれ持った性格の面が大きいんです。

初めての人や場面で慎重になるのは、生まれ持った性格で、ママの関わり方で決まるものではありません。

ただ、性格そのものは変わらなくても、安心できる場が増えれば、その子のペースで少しずつ慣れていけます。

ここがポイント
初めての場で固まりやすいのは、生まれ持った慎重な性格の面が大きいです。ママの関わり方のせいだと、自分を責めなくて大丈夫です。

【2】気になるときは、まず園の先生に普段の様子を聞く

園のお迎えのときに、母親が担任の先生と話している場面

お遊戯会の1回だけでは、子どもが園で普段どう過ごしているかまでは分かりません。

送り迎えや連絡帳で、「普段はお友だちと遊べていますか?」「先生とお話しできていますか?」と聞いてみると、家では見えない姿を教えてもらえます。

普段の園では楽しく過ごせていると分かれば、本番の大勢の前だけで緊張していたと分かって、ほっとできますよね。

ここがポイント
気になるときは、送り迎えや連絡帳で、先生に普段の園での様子を聞いてみましょう。

【3】園でずっと話せないなら、健診や保健センターへ

踊らないだけでなく、家では話すのに園ではずっと話せない状態が続くなら、相談してみると安心です。

先生にほかの場面でも気になると言われたときも、3歳児健診などの健診や、市区町村の保健センターで相談できます。

園の先生も、保健センターと一緒に、子どもと家族を支えてくれるんです。

実際に相談してみたら、何も問題がないと分かって安心できたというママもいます。

ここがポイント
園でずっと話せない・先生にほかの場面でも気になると言われたときは、健診や保健センターに相談しましょう。

心配が少し軽くなったら、お遊戯会のあとの声かけを考えてみましょう。

お遊戯会のあと、子どもにどう声をかける?

子どもなりに、うまくできなかったと感じていることもあるので、「なんで?」と聞かずに、舞台に立てたことから伝えるのが一番です。

できたことを認めてもらえると、子どもは「見てもらえてよかった」と安心できるんですね。

【1】「なんで踊らなかったの?」は言わない

お遊戯会の帰り道、黙ってうつむく男の子と手をつなぎ、言いかけた言葉をこらえる母親
まゆママ
帰ってから、つい「なんで?」って聞いちゃいそう…。
フク
聞きたくなりますよね。でも、子どもなりに、うまくできなかったと感じていることもあるんです。

「なんで?」と聞かれると、子どもは責められているように感じてしまいます。

子どもに「やってないほうが目立って恥ずかしいよ」と言っても、それで踊れるようにはなりにくいんですね。

ここがポイント
帰ってから「なんで踊らなかったの?」と聞くのは、やめておきましょう。子どもなりに、もう感じていることもあります。

【2】舞台に立てたことから、できたことを伝える

夜のリビングで、母親が男の子を抱きしめて「舞台に立てたね」と声をかける場面

自分なりの姿を受け止めてもらえると、子どもは「楽しい」と感じて、次もやってみたいと思えるんです。

なので、「舞台に立てたね」「最後までいられたね」と、できたことを1つ伝えてみてくださいね。

例えば、行事ではボーっとしていても、帰ってきたら「楽しかったね!」と迎えてあげるだけでいいんです。

ここがポイント
帰ってからは、「舞台に立てたね」と、できたことを1つ伝えましょう。

【3】次の発表会に向けて、家族が客席になって見てあげる

休日の昼、和室で男の子がお遊戯会の踊りを踊り、両親が拍手しながら見ている場面

家ではノリノリで踊れる子なら、家族みんなで客席になって見てあげるのがおすすめです。

パパやおじいちゃん・おばあちゃんにも見てもらって、拍手して「上手だね」と伝えると、子どもは見られる楽しさを少しずつ覚えていきます。

大人の見方で決めつけずに、子どものありのままの姿を受け止めて見守ると、子どもは自分のペースで変わっていけます。

ここがポイント
次の発表会に向けては、家族みんなで客席になって踊りを見て、拍手してあげましょう。

まとめ

この記事のおさらい
  • お遊戯会で立ってるだけの子は、2歳児クラスや年少では珍しくない
  • 年中・年長と上がるにつれて、参加できる子は少しずつ増える
  • 本番だけ固まるのは、たくさんの大人に見られて恥ずかしい・緊張するから
  • 初めての場で固まりやすいのは、生まれ持った慎重な性格の面が大きい(ママの関わり方のせいではない)
  • 気になるときは、まず先生に普段の園での様子を聞く。園でずっと話せないなら、健診や保健センターへ
  • 帰ってからは「なんで?」と聞かず、「舞台に立てたね」とできたことを伝える

今日は、「舞台に立てたね」の一言から始めてみませんか。

できたことを認めてもらえると、子どもは安心して、次の発表会を少しずつ楽しめるようになりますよ。

情報元

  1. こども家庭庁「保育所保育指針解説」
  2. 文部科学省「幼稚園教育要領解説」
  3. 水野里恵(中京大学)科学研究費 研究成果報告書「自己制御行動に係る子どもの気質の発達過程」
  4. e-Gov法令検索「発達障害者支援法」
  5. 文部科学省「障害のある子供の教育支援の手引」情緒障害